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京都のお店屋さんⅲ

さて京都シリーズもラストとなりました。今回の旅(←おおげさだ!)でjunoが手に入れたもの、それはたくさんのどきどきわくわくと、京の人々の優しさだけではなかったのです。
今日はちゃっかり者のワタクシが持ち帰った京都土産をご紹介したいと思いいます。

まずはこちら
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こうゆうざっくりした模様編みのカーディガンがずっとほしくて、それとなく探していたのですが、まさかの京都で出会ってしまいました。
このカーデ、なんと素材は麻です。麻紐をやわらかくほぐしたという感じの糸を使って、手編みしてあるのです。ウールと違って洗濯しても縮まない。手入れも楽だ!
ちょと大きめで細身の男性でもいけるので、チルチルともうやっこで着よう、と心に言い訳をしつつ、購入。
『もうやっこ』というのは名古屋弁で、「はんぶんこ」とか「共有する」といった意味です。うちではちょっと良いものを買う際の言い訳常套句になってますが。
購入したのはこのお店
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烏丸御池の郵便局の前あたり、角にひっそりと存在する「ドゥ アームエスト」。
のれんの文字が一瞬「エスニックな民芸屋さん?」と思わせますが、入ってみるとあきらかなクオリティの違いというか、良い品物を丁寧に扱っているお店だな、とわかります。
商品はだいたいがお店のオリジナルで、アジアの国で職人さんが作っているのだそう。
東京でもたまに展示会をするらしいのですが、
「なにしろ1着作るのに何ヶ月もかかるものですから、なかなか生産が追いつかなくて…」
と店員さん。本当に昔ながらの手作りで、ゆったりした時間の中でつくられたお洋服。
自分があのカーディガンに強烈に惹かれたのは、そんな職人さんのひたむきな思い、平和で穏やかな気分が、お洋服に現れていたからなんじゃないだろうか、と妙に納得。

このお店の商品は麻でできているものが多いのですが、実は麻というのは大変優秀な素材で、天然素材では唯一、完全無農薬でも育てることができるのだそうです。
一方綿花はどうしても農薬を散布しないと育てられないのが現状なんだとか。
こういうお話を聞くと、お洋服ももとは生き物だったんだな、と改めて思います。
junoは今までお洋服を作るとき、「手入れのしやすさ」や「丈夫さ」などを第一に考えてきましたが、
これからは「素材のなりたち」や「地球への配慮(土に返る素材かどうか)」といったことも、少しづつ考えて行きたいな、と思います。

ドゥ アームエストを出て、まっすぐに歩いていくと、
趣のある足袋屋さんがあります。
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残念ながらこの日は閉まっていた足袋やさん。の、お向かいに一風変わったお店が
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『国島器械株式会社』
ここは、本気の科学実験道具などがたくさん売ってるお店なのです。ウィンドゥディスプレイは、
スポイト、試験管、ろうと…
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中にはビーカーやら、真空管やらがぎっしり
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そして流れている音楽が、なんだかとても楽しげできれいな音色なんです。場違いながらしばしたたずんで聞き入っていると、中からおじいさんがでてきて、
「良い音でしょう。これはね、息子が生れたときからずっとかけているレコードなんですよ」
と話しかけてくれました。なるほど、レコードの音色だから、いつもと違う感じがしたんだ。
このお店の雰囲気とレコードの優しい音色はなんだかとてもぴったりで、ここだけ時間が止まっているような、感じがしてしまいます。
junoはこのお店がむしょうに気に入ってしまい、古びた試験管立てと、ぴかぴかの試験管を買ってかえったのでした。
さっそくjunoの部屋で大活躍の図です。ビーズを収納するのにちょうどいいんだよね。
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そんなわけで、大きな紙袋を両手に提げて、大満足で家路に着いたjunoでした。
ほんの数時間で、たっぷり雑貨屋さん巡りができる烏丸御池、京都駅からのアクセスも良いし、短い京都滞在にはとてもおすすめですよ。
ちなみにチルチルへのおみやげは『蕎麦ぼうる』に『柚餅』でした♪
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京都はお土産も、きれいなものばかりで目移りしちゃうね。
今度はゆっくりお寺の枯山水など見に行きたいものですな。

というわけで京都探検、これにて終了でございます。3回にわたり、junoのにわか京都かぶれにお付き合いくださり、ありがとうございました。