曙橋に日は落ちて


不動産やさんのアルバイトも今日で3回目となりました。

わたしが意外と体育会系で(実は剣道二段持ってます)、机に向かうと寝てしま
うことを早くも見抜いた社長が適度に運動させてくれるので、
わりとご機嫌でお仕事してます。

仕事中に居眠りって、普通怒られると思うんですけど、褒めて伸ばすタイプの職
場でよかったです。
ただ単に怒るエネルギーを省いているのかもしれませんが、どっちにしろわたし
にとってはありがたい限りです。
怒られると悲しくてやりきれないから…

今日も契約書をお届けに行ったり、間取りを調べるために、新宿の端っこをチャ
リンコに乗って行ったり来たり。


曙橋は歌舞伎町まで歩いて30分もないくらいの都心なので、わたしにとってはも
っぱら『電車に乗って行くところ』。

そこを自転車ですいすい走れるってだけでも、この仕事やってよかったなぁ~と
、得意満面でした。

学校に通っているだけでは絶対に気づかなそうな素敵なお店を見つけたり。
何ヶ月かしたら、この辺のスペシャリストになれそうです。

今日はスナックの居抜き物件の間取りを調べに行ってきました。

ここのママは『73歳まで頑張ったんだけど、アルツハイマーになっちゃって』閉
店を余儀なくされてしまったそう。

広い通りから一歩入ると、小さなスナックやら焼鳥屋さんやらがひしめき合って
いるその中に、物件はありました。

シャッターを開け、恐る恐る鍵穴に鍵を差し込み、真っ暗な室内を懐中電灯で照
らしながらブレーカーを捜し当て、明かりをつけると…

カウンターには朝鮮人参の瓶詰が置いてあり、汚い壁にはお客さんの写真や有名
人のサイン、
冷蔵庫の中身やら食器やら調味料やらが、そのまんまになってました。

先月いっぱいまでお店が開いてたみたいなので、多分その時のまんまなんでしょ
う。

しかし汚い…すごい場末感。トイレはもちろん和式。

でもきっと常連さんがいて、ママは毎晩お化粧しておめかしして、もういかんよ
うになるまで愛想振り撒き働いてはったんでしょうなぁ。

きっと昔は綺麗な人で、ママと一緒にお客さんも歳とって…時代も町並みもすっ
かり変わったけど、ここは昔のまんまだね~なんて言って、昔の歌謡曲を歌った
りなんかしてたんでしょうな。

お客さんもママがボケてるって薄々気付いてて、心配半分で通ってたりしてたの
でしょうか。

そんな狂気と愛の歴史を勝手に想像して、なんだか哀愁を通り越して凄みすら感
じて帰ってきました。

と言いつつわりとこういうの好きです。なんかうまく言えないけど、荒木経椎さ
んの写真を見た時のような、ちょっと後ろめたいんだけど目が離せないみたいな。

まがまがしくて猥褻で濃ゆくて、でも強くて愛しい。
『三丁目の夕日』的ではない昭和感みたいな?

あっ、よくわからないですか?

まぁ、明日をも知れないその日暮しの身には、いろいろ感じることがあるわけな
んです。

そんな感じで今日もなんとかかんとか終わりました。

帰って刺繍の続きをするかー。
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by junocchi | 2009-09-09 20:16 | わたくしごと | Comments(0)